かかしです。

 

 

 

 

 

これは僕が大学生の時のあるトラウマ話です。

 

→ 前回の話はコチラから

 

若ハゲ(薄毛)を隠すために試行錯誤・・・

 

濡れた髪の毛のまま風が強い日に外に出ると

悲惨な髪型が露出してしまうことを学んだ私は対策を考えました。

 

「そうだ!風で髪が乱れるなら帽子を被ればいいじゃないか!!」と思いつきました。

 

しかし、服装に疎い僕はオシャレで被るような帽子は持っておらず、

あるのは野外活動用の日よけの帽子ぐらいでした。

 

そんなわけで、新しい帽子を買いに近所のショッピングモールに向かいました。

いろんな帽子が売っていましたが大学に被っていくということで、

あんまり気取った感じのしないだろうニット帽を購入しました。

 

どうしても朝起きた時に寝癖が付いてしまうので、

 

風よけと寝癖隠し両方使えると淡い期待を抱いていました・・・。

 

ニット帽で薄毛を隠し一時的な自信を回復する

 

翌日、天気は晴れているにも関わらずまるで嵐のような風の強い天候でした。

まさに最高のニット帽日和!!

 

ハネた寝癖もそのままにニット帽をかぶり意気揚々と大学に向かいました。

 

大学へ向かう道中は風が吹き荒れても一切髪の毛を気にすることなく

快適に講義室にたどり着くことができました。

 

途中でトイレに行っても、鏡をみて落ち込むこともなく明るく講義開始を迎えることができました!!

しかし、講義が始まると問題が発生しました。

 

暖房で群れる髪の毛、恥を恐れて帽子は取れない・・・

 

講義室が初め少し寒かったこともあり、

ニット帽を脱がずにいたのですが先生が暖房を入れてしまったのです。

 

当然ながら室温は上昇していき、ニット帽をかぶった頭部は

だんだん熱く感じるようになってきました。

 

しばらく、「暑いかなぁー」と思ってからガマンしていたこともあり、

気が付いたときには結構な具合で汗ばんでしまいました。

 

「もう脱ぎたい!」とガマンの限界が来て、

 

ニット帽を脱ごうとしましたがある不安がよぎり手を止めました。

 

「ひょっとしたら、汗かいて濡れた髪の毛はヒドイありさまになっているんじゃないか?」

 

そう思うと怖くてニット帽を脱ぐことができませんでした。

 

なんとか頭の暑い講義を耐え切り、さっと荷物をまとめて外に出ました。

外に出ると風が冷たくて癒されました。

 

ニット帽で薄毛頭の乱れは隠せても心の乱れは隠せない・・・

 

「とにかくニット帽が脱ぎたい」と思い、ひとけのない場所を探し

だれもいないトイレに到着し、鏡の前でスッとニット帽を脱ぎました。

ニット帽を脱いだ頭は程よく湿っていたためクシャクシャで、

 

細い髪の毛の隙間から地肌が透けて若ハゲを包み隠さない髪型になっていました。

 

頭が涼しくなって落ち着いたので、ため息まじりにニット帽をかぶり、

その日は一日中ニット帽をかぶり続け頭の暑い講義を受けて帰りました。

 

ニット帽代金1500円で得られたものは、

自分を偽る罪悪感と秘密がばれることへの恐怖感でした・・・

 

ひょっとしたら、ハゲを隠すためにカツラを被っている人たちは、

こんな気持ちだったのかなぁー

 

その日以来、ニット帽をかぶることはなくなりました・・・

 

次回につづく…